年報 第19号 巻頭言

巻頭言



天文シミュレーションプロジェクト(Center for Computational Astrophysics, CfCA)では、2024年12月より新しい共同利用計算機システムの運用を無事開始することができました。これもひとえに関係各位のご支援とご協力の賜物です。



新システムの中核をなすのは、大規模並列計算機「アテルイIII」(HPE Cray XD2000)で、理論演算性能は約2 Pflops に達します。加えて、計算用途に汎用GPUクラスタや計算サーバを、データ解析・保存用途に解析サーバおよびファイルサーバを備え、総合的な研究支援環境を整えています。



2024年度は、ちょうどこのシステム移行の年となりましたが、本年報に示されているように、多くのユーザの皆さまが CfCA の資源を活用し、素晴らしい研究成果を挙げられましたことを大変嬉しく思います。私たち CfCA 一同は、新システムの安定かつ効率的な運用の実現に向け、引き続き全力を尽くしてまいります。



今後も CfCA の共同利用計算機が、天文学のさらなる発展に寄与する数々の成果を生み出すことを心より期待しております。



2025年7月28日

天文シミュレーションプロジェクト プロジェクト長

小久保英一郎


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